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にこにこ動画、あの時の真実


なんだかYou tubeに嫌われていたのかという話を聞いて、チョット拍子抜けをしているのは

私だけでしょうか?詳しい記事はこちらに書いてありますが、

しかし、反響の大きさからこのにこにこ動画の人気の高さが伺えますね。

動画にコメントを付けれるニワンゴのサービス「ニコニコ動画」γ版が、ユーザー限定のクローズドサービスにも関わらず人気を集めている。1日あたりのページビューは約2000万に上り、動画の累計再生数は2億に迫っている。

 動画の内容やコミュニケーションの形も進化している。複数の動画を組み合わせた“マッシュアップ”が一般化してきたほか、面白いコメント付き動画がYouTubeに“輸出”されたり、動画とコメントを使ったアンケートが行われたり――ニコニコ動画がなければありえなかったコンテンツが、続々と生まれている。

 2月まで公開していた「β版」は、YouTubeを中心とした外部の動画配信を利用し、誰でもアクセスできるオープンサイトとして運営していたが、YouTubeからのアクセスしゃ断を受けて2月末に閉鎖。3月に公開した「γ版」は独自の動画配信サイト「SMILEVIDEO」を構築してYouTubeの利用をやめ、クローズドサービスとして運営している。

 独自の動画サーバやインフラを確保したため、年間の運営コストは「年末ジャンボ宝くじレベル」に跳ね上がったが、有料配信など新たなビジネスモデルの可能性を模索中。携帯向けサービスも準備している。

 ニワンゴ取締役兼管理人の西村博之氏に、ニコニコ動画のこれまでとこれからを聞いた。

●なぜアクセスしゃ断されたかは「分からない」

――β版が2月末にYouTubeからのアクセスしゃ断を受けた時の感想は。

 当初、YouTubeから拒絶されているかどうかがいまいち分からなかったんです。Internet Explorerだと見られないけどFirefoxだと見える、といったような微妙な状況で、こちら側のシステム不具合なのかもしれないと思っていました。

 でもだんだん、「どうやら嫌われているようだ」と分かってきました。YouTubeに「一緒にやりましょう」という内容のメールも送ったけれど、音沙汰がないという状況で、「多分嫌われているのだろう」と。

――なぜ嫌われたのだと思いますか。

 YouTubeの「Most Viewed」(その日最も視聴された動画)のトップ10のうち8つが、ニコニコ動画経由でアクセスを集めた日本のアニメだったからとか、さまざまな説がありましたが、本当の理由は分かりません。問い合わせても返事がありませんし。

――YouTubeの利用をやめ、独自動画サービスを展開しようと決めたのはなぜですか。

 β版運営中に「YouTubeに切られたらどうしよう」という話はしていました。その場合は閉鎖してしまうか、自前で動画サイトを持って続けるか、(国内動画配信サイトの)「フォト蔵」「AmebaVision」に頼り切るか、という3つの選択肢がありました。

 ただ当時からフォト蔵とAmebaVisionにはかなりの負荷がかかっていて、AmebaVisionから「いったんアクセスを止めて欲しい」と言われたこともありました。だからこの2サイトに頼り切ると、共倒れになるだろうと考えました。

 ただ、自前で動画サイトを持った場合の年間投資額を試算すると、ドリームジャンボ宝くじくらいになります。それでも自前で持とうと思ったのは「面白そう」とかそんな理由かな。売り上げもドリームジャンボ宝くじぐらいになればいいんですけど……。

 できるならYouTubeをまた使いたいと思っています。コストがかからないから、いつでも提携ウェルカムです(笑)。γ版もオープンサービスにはしたいんですが、コストの問題でできてない。そのコストを肩代わりしてくれるYouTubeさんをぼくらは敬愛してやみません(笑)。

●1週間でスピード再開できた理由

――独自の動画サイト「SMILEVIDEO」を構築し、γ版を公開するまでは約1週間と早かったですね。

 YouTubeから切られて、同時期にDDoS攻撃を受けて閉鎖が決まり、会議を開きました。その時、たまたまスタッフに、個人で動画サービスを作っている人がいたことが分かって、じゃあそれでいこう、と。その人はYouTube知らなかった、という微妙な衝撃もあったんですが(笑)。サーバは3営業日くらいあれば無理矢理なんとかなりそうということで、閉鎖の1週間後に再開することになりました。

 再開時にタグなど新機能を付加しましたが、これは以前から準備していました。リニューアルオープンする時に何か機能ぐらい増えてないと。「動画が減りました」だけでは微妙かな、と。

 ニワンゴのスタッフやサーバ会社の人は、再開に向けて頑張ってくれたと思います。ぼくは実質的なところはタッチしてないから「頑張れー」と思いながら家でゲームしてました。すみません。

――β版は誰でも利用できるオープンサービスでしたが、γ版をユーザー限定のクローズドサービスとして再開したのはなぜですか。

 再開して、一斉に100万人が来てしまったりすると、誰も動画が見られなくなってしまいます。何をしていいか分からない場になって、ユーザーが離れてしまうのは避けたかったので、クローズドで負荷を抑えながら徐々に開いていっています。

――なぜβ版の次がγ版だったのでしょう。

 α、β、というほどのものでもないから次かな、みたいな。「αサービス」って言うと作りかけ感がある。βと言うと、mixiが正式サービスなのにβでやっていて、そこまでのクオリティにも達してない気がして、次のγにしてみました。

●「図式が変わった」――YouTubeへの“輸出”も

――γ版になって変わったことはありますか?

 図式が変わってきたなと感じることがあります。オリジナルがニコニコ動画に投稿された後、面白いものはYouTubeに“輸出”されるようになりました。「トレス疑惑」という動画が面白くて最近気に入っているのですが、まずニコニコ動画にアップされた後、YouTubeに投稿されました。

 動画を作る人は「誰かに見てもらいたい」とか「反応が欲しい」という思いがあると思いますが、YouTubeだとあまりコメントがもらえない。だからまず、ニコニコにアップして反応を見て、それが面白いと思った人がYouTubeにアップしているようです。そういう意味ではニコニコも、サービスとしての価値がちゃんと存在しているんだなぁと。

 職人さんの技術力も上がってきました。ゲームの動画をうまく切り貼りして、関係ない音声と組み合わせるとか、「すげーな」と思うような技術を持つ人がいます。そういう人が仕事になるレベルで活躍できる仕組みを作ることができればな、と思っています。

 例えば、海上自衛隊が戦隊もの風のCFを作って最近話題になりましたが、それよりかっこいいCFを個人で作ってる人がいる、と2ちゃんねるに書いてあって、その動画をYouTubeで見ました。すごい技術力でした。自衛隊のCFは公共入札で、10社のコンペだったらしいんです。公共入札なら誰でも入札できるはずだから、来年はニコニコで募集して応募してみようかな、というひそかな野望があります。

●「アンケート動画」や「雑談動画」も

 アンケートを取るための動画とか、雑談するだけの動画とか、変な使い方も始まっています。アンケートは、「男ですか? 女ですか?」「何歳ですか?」と動画で表示して、みんながコメントで答える。雑談は、カラーバーが出てるだけの動画上で、コメントで雑談している。

 ユーザーコミュニティーにツールを投げ込むと予想外の使い方を勝手に始めて、面白いことをしてくれる、というのが改めて分かって「すげーな」と。

 独自の動画投稿サービス「SMILEVIDEO」では、著作権法違反の動画は、投稿時に注意をしたり権利者から連絡があり確認が取れ次第随時対応していますから、あからさまに著作権法違反のコンテンツはアップロードされにくくなりました。ユーザーは、著作権に触れず、みんなが楽しめるものを模索し始めています。

 マッシュアップを工夫した動画が出てきたりしています。そのまま載せるだけだと明らかに著作権侵害になるコンテンツでも、他のコンテンツと組み合わせてマッシュアップしてしまうと、明確に著作権法違反になるのか、引用とされるのかか分からない、グレーな状況になり、削除されにくくなりますから。

 γ版になってからは、ネタがマニアックになりました。アニメネタ率が異様に高くて。ぼく、アニメネタが分からないんですよ。ローゼンメイデンとかやっぱ、見なきゃいけないのかなぁ……

●便乗できるものは何でも便乗

――ビジネス面ではどうでしょう。ニコニコ動画がきっかけでヒットした「レッツゴー!陰陽師」が、親会社のドワンゴで着うたになり、ヒットし、着うたダウンロード数で宇多田ヒカルに次いで2位になったり、東京都知事選に立候補した外山恒一さんの演説も、ドワンゴが着うた配信するなど、着うたを活用したビジネスも広がってきているようですが。

 陰陽師が宇多田と争うって、ちょっと間違ってますね(笑)。外山さんは、高円寺で開いていた集会にスタッフが行き、ダメモトで頼んだらご快諾いただけたみたいで。

 今のところ便乗できるのは何でも便乗しとけ、と。赤字垂れ流しですからね。ビジネス化できるものはする、という出口を作らないと、サイトが成り立たないので。

――着うた以外のビジネスモデルはありますか。

 ビジネスの芽のようなものはいくつかあります。どれかがうまく育てばいいなと。

 動画の有料配信をしようという話が具体的に進んでいて、近く発表できそうです。コメントなしの動画をフルで見ることもできるし、それに突っ込みも入れられるという仕組みです。

 突っ込みを入れられることに対して、他の動画配信サービスとは違う価値を、ユーザーや著作者が感じてくれるといいな、と。そのコンテンツをお金を払って買うほど好きな人が集まって感想を書くのだから、熱意がある人が集まるはずなので、うまく回るのでは、と期待しています。

 有料配信できるジャンルとしては、お笑いとか格闘技とか、ベタな“オッサンが好き”系の方がいけそうかな。ニコニコ動画はコメントが辛らつですから、アイドルなどには難しそうですね。

 AmebaVisionの動画にサイバーエージェントの広告が出ています。ただ単純な広告ビジネスは厳しい。動画を送信するためのトラフィックコストは、一般のテキストサイトの1000倍ぐらいになりますが、クリック単価を1000倍にはできません。

 単価の高い動画CMは今後増えてくるとは思いますが、動画制作能力を持ってるクライアントはほとんどいません。GyaOに出しているようなナショナルクライアントぐらいになってしまいます。「年末ジャンボ」レベルを稼がなくてはならないのですが、難しいですね。

●携帯向けサービスも

――オープンサービス開始は無期延期と発表されました。

 登録ユーザーが1日1万人ぐらい増え続けていて、今月末には70万人になる計算です。会員の上昇ペースに設備投資が追いつけるタイミングが見えないので、無期延期となってしまっています。

 今20Gbpsの回線を使っていて、月末には30Gbpsまで拡張するのですが、もう「お金払えばできる」という次元じゃなくなってきています。うちが帯域をドーンと使うと他のユーザーが他のサイト見られなくなっちゃう、という事態になりうる。各プロバイダと調整した上で回線を開くという話になってしまっています。

 各プロバイダからニコニコに直接つないでくれるような話が来るといいんですけどね。ちらっと話をしているプロバイダはありますが、ぼくらがちゃんとサービスを継続するのかどうかというのがネック。回線を引いたものの「やっぱり閉鎖します」となると、彼らの投資が無駄になるので。

 ぼくらが本気で運営しているのを示すのと、ビジネスとして成り立っているので閉鎖の可能性は低いと納得してもらえる状況まで持ってかないと難しいかな。

――新しい展開は。

 携帯版を準備しています。友人がPSPに外山恒一さんの演説動画を入れていて、どこで見せてもウケがとれると言っていて、そういう文化に持って行きたい。ニコニコ動画は友人に見せても面白いものが多いから、携帯で見せるとわりと笑ってもらえるのでは。

 PCを利用せず、携帯しか使わないユーザーもいますから、携帯でも一通りの機能を使えるようにしたいと考えています。ただ技術的なハードルが高くて地道なテストが必要ですから、まだ時間かかりそうです。

 とはいえ、またコストが大変になりそうですが。パケット代ばかりキャリアに行って……。ユーザーはニコニコ動画を見て「ネットは面白い」と思ってるのに、パケット代や回線利用料はプロバイダーに行って、うちには何も来ないという微妙な状況。「何とかしてー!」とか思います(笑)。

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http://www.itmedia.co.jp/news/

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070423-00000017-zdn_n-sci

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